|
2006年 06月 26日
6月25日に群馬県の武尊牧場スキー場で営業運転中のペアリフトの搬器が落下して、乗っていたお客さんが重軽傷を負ったとか。 搬器が落ちたのは山頂駅手前で、地面から1.5mほどの高さだったとのこと。 握索器関係の異常ではなく、搬器のフレームが折れたということらしいけれども、これは恐ろしい。 目視ではまず見つけられないだろうし、たいした予兆もないまま事故になるような気がする。 事故後に搬器の一斉点検をしている映像がニュースで流れていて、その方法は打検ハンマーで叩いて調べるというもの。 熟練の検査技師や職人さんが調べるのなら小さな異常も見逃さないのだろうけれど、全国各地のスキー場で全ての搬器のフレームを調べようとするなら、どれだけ技師がいても足りないだろう。 はたして各スキー場の現場の人間の手に負える問題なのだろうか? 『東京新聞・「スキーリフトが落下」』 2006年 04月 15日
新聞のお悔やみ欄にTさんの名前を見つけた。 享年73歳。 Nスキー場の地元の人だ。 Nスキー場でリフト係として働いて20年以上。 Nスキー場ではもちろんのこと、他所のスキー場でもリフトやゴンドラの建設にも携わったことがあるという索道関係の大ベテランだった。 手先が器用で、リフト備え付けの輪カンジキや雪面整備のための各種道具を作ったり改造したりしてくれた。 自宅から道具一式を持ち込んで、若いリフト係のスキーやボードにワックスをかけたりすることもよくあった。 Tさんが脚を悪くしてNスキー場を去る前の数シーズンを同じリフトで共に働かせてもらったことがある。 当時自分が責任者をしていたペアリフトにTさんが異動してきたのだけれども、そんな大ベテランが若造の自分のことを「○○さん、○○さん(正確には歯の隙間から空気が漏れて「○○しゃん」)」とニコニコしながら気さくに呼んでくれた。 「○○さんは辛いものが大好きだから」と言って、地元名物のコショウ味噌、それもTさん手製のはコショウ(青唐辛子)を刻まずに丸のまま漬けてある激辛のものを毎冬持って来てくれたのが懐かしい。 酒が好きで、時には二日酔いで出勤して来てそのまま半日以上リフト小屋で寝ていることもあった。 若者を可愛がり、冗談をよく言っては職場の雰囲気を明るいものにしてくれていた。 Tさんのエピソードは限りなくある。 来シーズンは必ずやTさんを知る人達と想い出話に花を咲かせよう。 Tさんを知らない若いリフト係にもTさんのことを伝えていこう。 2006年 04月 11日
どういうわけか、今シーズンは日が経つのが異様に早く感じられた。気がつけば営業終了日を迎え、その後の居残り作業で"搬器外し"なども終えて、今は自宅に戻ってノンビリ過ごしている。 年明けには従業員寮に無線LANと共同利用可能なPCが導入され、自分はMac(PowerBook)を持ち込んで、夕食後のひとときをネット三昧できたにもかかわらず、すっかりこのブログの更新がおろそかになってしまった。 Nスキー場では、今シーズンは特に大きな事故も無く、無事にシーズンを終えることができたわけだけれども、それでも毎日が平穏に過ぎたわけではない。 まとまった時間がとれる今、少しずつでもシーズンを振り返ってみたいと思う。 写真は、リフト乗り場から撮ったゲレンデのカラマツと月。 2006年 02月 15日
きょうは気温が朝から高くて、早朝、勤務するリフトに着いた時点ですでにプラス3℃。 昨日午後から降り始めたミゾレ混じりの湿った雪が搬器や駅舎内のいたるところで凍結しているのでは、と心配していたのに、氷どころか水と化していた。 勤務中は支給されたウェアの着用が一応義務づけられているものの(他のスキー場では当然のことかもしれないが、Nスキー場では伝統的に私服勤務がまかり通ってきている)、こうも気温が暖かいのでは正式のウェアを着ている者などおらずTシャツ姿だったりしている。 自分もTシャツに薄手のフリースを着ての腕まくり状態。 お客さんはしっかりとスキーウェアを着ている一方で、従業員はTシャツ姿というのがなんとも可笑しい。 お客さんから見ての印象ばかりを気にするトップもいるけれど、空調の利いたオフィス勤務ではなくてアウトドア勤務。 従業員がめいめい働きやすいと考える格好をしているスキー場が一つや二つあってもいいと思う。 2006年 01月 31日
クワッドリフトの搬器に取り付けられているセーフティバーが折れた。数シーズンに一回は、このように折れることがある。 お客さんの中には、特に子供に多いのだけれど、セーフティーバーに寄りかかって(前のめりに体重を預けるようにして)乗っている人がいる。 でも、こうして突然折れるのだ。 もし体重をかけて乗っている状態だったらどうなるかは想像してみて欲しい。 2006年 01月 22日
寮に無線LANが開通した。 山の中の生活で、インターネットの恩恵にあずかれることの意味は大きい。 自分のように山から下りた生活ではネット中毒になっていたような人間にはなおさらだ。 パソコンを寮に持ち込んでいる人はそれなりにいるのだけれども、自分だけがMac。 無線LAN開通当初は自分だけがネット接続できないのでは、などと心配したのだが、いざ開通してみれば一番先に接続できたのが自分だった。 Windowsの持ち主は、設定にかなり苦労しているようだ。 なにはともあれ、夕食後のひとときをMac相手に過ごす楽しみができた。 このブログの更新も頑張ってしていきたいと思っている。 2005年 12月 26日
今シーズン、自分が担当しているのは自動循環式のリフト、もう少し具体的に言えば高速クワッドリフトである。 社員の話では夏にワイヤー(支曳索)の交換をしたそうで、そういわれてみると確かに新品のワイヤーらしく銀色に光っている。 ワイヤーの「慣らし」というか「あたりをつける」とでもいうのか、シーズン前に時間をかけて運転していたそうだけれど、それでもワイヤーの両端を編み込んで繋いだ「スプライス」と呼ばれる部分は径が幾分太いらしい。 その太い部分を搬器の握索装置が掴むと、ちゃんと掴みきれていないのではないかということで「不完全握索」と判断されリフトは自動停止してしまう。 ワイヤーを正常に掴んだ状態ではスンナリと通過できるのに、「不完全握索」だと握索装置の一部が安全装置(異常検出装置)であるブレークフォークに触れて折れるなどするわけだ。 乗り場と降り場それぞれで(ワイヤーの同じところを掴んでいるわけだからどちらでも起きる)、今のところ一日に1回の割合で「不完全握索」による停止が起きている。 例えば、山頂駅舎を出発する搬器が「不完全握索」となった場合、山麓駅到着時にも「不完全握索」となり自動停止してしまうしだい。 したがって何番の搬器が到着時に「不完全握索」となるかがわかっている場合もあるわけで、交換用のブレークフォークを用意して待ち構えていることもできる。 目の前でブレークフォークが折れる時というのは、チャリーンというきれいな金属音がする。 音の余韻に浸っていたい気もするのだけれど、営業中はそうもいかない。 あわてるのがソケット部に残ったブレークフォークが抜けない時。 こういう時に限って、常備してあるはずのペンチなどが見当たらなかったりするのだ。 ペンチを探したりしているうちに10分近くも停止状態が続いていたりしては、笑い事ではなくなってくる。 早くワイヤーが馴染んでくれることをこちらとしては願うばかり。 というよりも、ペンチといえど持ち出した人は必ず元の場所に戻しておいて欲しいものだ。 2005年 12月 17日
スキー場の寮に入って数日が経ち、なんとなくドタバタとした感じが幾分落ち着いてきた。 リフト係としての今シーズンの勤務一日目は、いくつかのリフトの乗り場と降り場のステージ造りだった。 例年なら雪入れ中心の作業となるのだけれど、今回は除雪が中心。最上部のリフトの降り場では、搬器が背もたれの上まで雪に埋もれているような状態だった。 二日目は、営業開始予定のリフトに分散して、実際にリフトを動かしたり小屋内の片付けや清掃など。 夏場の整備で小屋の中は、泥だらけゴミだらけの状態になっていることが多い。 こうした準備に丸一日かけられると随分とラク。 勤務三日目は、いよいよ営業開始。 今シーズンからリフト券のシステムが変わったので多少混乱があったものの、来場者数が少なかったため現場としては助かった。 来週末からが正念場。 はたしてどうなることやら。 人員削減もあって安全確保のことで頭が一杯なのに、リフト券の取り扱いのことで労力を使いたくないというのが正直な気持ち。 2005年 12月 10日
スキー場に入る日が迫ってきた。 ありがたいことに今シーズンもスキー場のほうから連絡があり、これまで同様リフト係として働くことになった。 先シーズンにも書いたように思うけれど、自分の場合は「通(かよ)い」ではなく寮を利用している。 毎シーズン、割り当てられる部屋は違うものの、自分の家のように勝手のわかっている寮なので寮に入るにあたって不安のようなものは無い。 で、最近は寮に持ち込む荷物の整理を始めた。 といっても、持ち込むものの量はしれているのだけれども・・・。 先シーズンの繰り返しになるけれど、持っていくと便利なもの。 ・湯沸かしポット ・コップ(職場用も) ・ハンガー、洗濯紐、洗濯バサミ、洗剤、ヒートン ・箸、皿 ・針、糸、ガムテープ ・懐中電灯、イヤホン ・電源(コンセント)延長コード ・カレンダー ・カッパ 最後に挙げたカッパは、スキー場によっては貸与してくれるところもあるけれども、期待せずに自分で用意したほうがいいと思う。 スキー場で雨が降ることは何度かあり、普通の防寒ウエアではズブ濡れになってしまう。 毎シーズン、新人さんのほとんどが雨でズブ濡れになるのを見ている。 一方のベテラン勢はというと、ちゃんとカッパを常備していて突然の大雨にも何食わぬ顔で勤務していたりする。 2005年 11月 27日
|
スキー場リフト係という仕事
カテゴリ
以前の記事
2006年 06月
2006年 04月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 07月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 2004年 12月 2004年 11月 最新のコメント
最新のトラックバック
検索
うわさのキーワード
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||